アンコールはリビングで
そこには一枚の写真が送られてきていた。
それは、誰もいない巨大なドームの客席を、ステージ上から彼自身が自撮りした写真だった。
ノーセットのラフな髪型で、少しだけ緊張したような、でも嬉しそうな素顔の湊が、画面の隅に写り込んでいる。
『リハ終わった。……改めて見ると、ドームってマジでバカでけぇな。ここに人がパンパンになると思うと、ちょっと震えるわ』
そのメッセージを見た瞬間、私の胸の奥で、ツンとした愛おしさが弾けた。
SNSで見せる、完璧で力強い『アーティスト・早瀬湊』。
でも、私にだけ送られてくるのは、「ちょっと震えるわ」なんて弱音を吐いてくれる、ただの等身大の『湊』なのだ。
『湊なら絶対に大丈夫だよ! 世界一かっこいいステージにしてきてね。いってらっしゃい!』
私は急いでそう返信し、彼から送られてきた自撮り写真を、大切に、大切に保存した。
それは、誰もいない巨大なドームの客席を、ステージ上から彼自身が自撮りした写真だった。
ノーセットのラフな髪型で、少しだけ緊張したような、でも嬉しそうな素顔の湊が、画面の隅に写り込んでいる。
『リハ終わった。……改めて見ると、ドームってマジでバカでけぇな。ここに人がパンパンになると思うと、ちょっと震えるわ』
そのメッセージを見た瞬間、私の胸の奥で、ツンとした愛おしさが弾けた。
SNSで見せる、完璧で力強い『アーティスト・早瀬湊』。
でも、私にだけ送られてくるのは、「ちょっと震えるわ」なんて弱音を吐いてくれる、ただの等身大の『湊』なのだ。
『湊なら絶対に大丈夫だよ! 世界一かっこいいステージにしてきてね。いってらっしゃい!』
私は急いでそう返信し、彼から送られてきた自撮り写真を、大切に、大切に保存した。