アンコールはリビングで
4. 広いベッドと、明日のミッション

土曜日の夜。
夕食を一人で済ませ、お風呂から上がった私は、リビングのソファでSNSのタイムラインを追いかけていた。

『早瀬湊のライブ、マジで伝説だった……!』

『Meltの生歌で腰抜かした。あんなの生きて帰れない』

『MCの時の早瀬くん、音楽の神様が降臨してた……一生ついていく』

ライブを終えたばかりのファンたちの、熱と興奮にまみれた言葉たちが、次々と画面を流れていく。

私はその言葉の波を眺めながら、彼が今日、どれほど素晴らしい景色を創り上げたのかを想像し、自分のことのように誇らしく、そして少しだけ遠く感じて胸を痛めた。

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