アンコールはリビングで
「……無理しないで、か」

画面の中の彼女の言葉に、思わずふっと口元が緩んだ。

手を抜くつもりなんて毛頭ないが、凪の存在はいつも、俺の理性を軽く超えてリミッターを外してしまう。

今日の二日目のステージも完璧に終わらせて、明日の月曜には、最高の報告を持ってあのリビングに帰るのだ。

「凪が待ってると思ったら、どうしたって最高を更新したくなるんだよ」

今日のステージを絶対に最高のものにして、1番のファンである彼女の喜ぶ顔を早く見たいという熱は限界まで膨れ上がっていた。

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