アンコールはリビングで
3. 加速する熱狂と、極秘の処方箋
六月十三日、十四日。大阪のドーム。
凪さんとの濃密な誕生日を過ごし、完全に「フル充電」された早瀬くんは、初日のステージに立った瞬間から爆発していた。
「――大阪の皆さん、お待たせしました。僕も、皆さんに会いたかったです」
彼が微かに微笑みながら、どこまでも上品で澄んだ声をドームへ響かせる。
その一言だけで、ドームが割れんばかりの熱狂に包まれた。
ふと、衣装の隙間から、彼が大切そうに着けているプラチナのベネチアンチェーンのネックレスがキラリと光った。
その数日前、大阪公演の直前リハーサルの合間のことを思い出す。
見慣れないネックレスに気づいた俺が「それ、新しいね」と声をかけると、彼は「あ、これっすか……」と、周りのスタッフに聞こえないように少し声を潜めた。
六月十三日、十四日。大阪のドーム。
凪さんとの濃密な誕生日を過ごし、完全に「フル充電」された早瀬くんは、初日のステージに立った瞬間から爆発していた。
「――大阪の皆さん、お待たせしました。僕も、皆さんに会いたかったです」
彼が微かに微笑みながら、どこまでも上品で澄んだ声をドームへ響かせる。
その一言だけで、ドームが割れんばかりの熱狂に包まれた。
ふと、衣装の隙間から、彼が大切そうに着けているプラチナのベネチアンチェーンのネックレスがキラリと光った。
その数日前、大阪公演の直前リハーサルの合間のことを思い出す。
見慣れないネックレスに気づいた俺が「それ、新しいね」と声をかけると、彼は「あ、これっすか……」と、周りのスタッフに聞こえないように少し声を潜めた。