アンコールはリビングで
「……誕生日に、凪からもらって。……衣装の下なら、本番中も着けてていいですよね?」

そう言って少し恥ずかしそうに、けれど最高に嬉しそうに口元を綻ばせた。

男の俺から見ても、呆れるほどに幸せそうな「恋する男」の顔をしていて、これ、もしファンが見たら全員その場で卒倒するんじゃないだろうか、と本気で心配になったものだ。

着けて良いかと聞いてくれてはいるが、こちらが「外せ」と言ったところで、絶対に外さないことくらい俺にだって分かっている。

それほどまでの彼女への溺愛ぶりを察して、俺はただ苦笑するしかなかった。

あのネックレスは、今の彼にとって、ステージに立って最高の歌を届けるための、何よりの活力源なのだ。

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