アンコールはリビングで
五万人のペンライトが放つ光の海が激しく波打つ中、アルバムの1曲目であるインストゥルメンタルナンバー『Dawn』の、夜明けを思わせるような透き通ったシンセサイザーの音が、ドームの広大な空間に静かに響き渡った。
その瞬間。
ステージの中央に、天から降り注ぐような一筋の真っ白なスポットライトが、遮るものなく真っ直ぐに突き刺さった。
「……っ!」
悲鳴にも似た、凄まじい歓声が、ドームの天井を突き破らんばかりに爆発する。
まばゆい光の渦の中心に、アコースティックギターを静かに抱えて立っていたのは、他ならぬ早瀬湊だった。
今朝、マンションの玄関で「最高の夜にするから、楽しみに待ってろ」と、極限まで研ぎ澄まされた熱を帯びた声で私の唇に深いキスを落とした、あの不器用で愛おしい恋人。
けれど、今そこに立っているのは、五万人という途方もない数の人間をたった一人で支配し、その一挙手一投足で世界を狂わせる「音楽の神様」以外の何者でもなかった。
その瞬間。
ステージの中央に、天から降り注ぐような一筋の真っ白なスポットライトが、遮るものなく真っ直ぐに突き刺さった。
「……っ!」
悲鳴にも似た、凄まじい歓声が、ドームの天井を突き破らんばかりに爆発する。
まばゆい光の渦の中心に、アコースティックギターを静かに抱えて立っていたのは、他ならぬ早瀬湊だった。
今朝、マンションの玄関で「最高の夜にするから、楽しみに待ってろ」と、極限まで研ぎ澄まされた熱を帯びた声で私の唇に深いキスを落とした、あの不器用で愛おしい恋人。
けれど、今そこに立っているのは、五万人という途方もない数の人間をたった一人で支配し、その一挙手一投足で世界を狂わせる「音楽の神様」以外の何者でもなかった。