アンコールはリビングで
50 祭りの翌日と、同期の秘密
1. 祭りの翌日と、愛おしい気怠さ
六月二十九日、月曜日。
大亜印刷のオフィスビル。
お昼の十二時を知らせるチャイムが、フロア全体に長閑に鳴り響いた。
「ふぅ……」
私はパソコンのモニターから目を離し、小さく息を吐きながら凝り固まった肩を回した。
月曜日の午前中は、クライアントからの空間デザインの要望をまとめた企画書の作成や、週末に溜まったメールの返信で、ただでさえバタバタと忙しない。
それに加えて、今日の私の身体は、芯の方に微かな熱と、甘くて心地よい気怠さをたっぷりと引きずっていた。
(……湊、まだ寝てるかな)
ふと、オフィスの窓から見える初夏の青空を見上げながら、心の中で一番大好きな人の名前を呼ぶ。
六月二十九日、月曜日。
大亜印刷のオフィスビル。
お昼の十二時を知らせるチャイムが、フロア全体に長閑に鳴り響いた。
「ふぅ……」
私はパソコンのモニターから目を離し、小さく息を吐きながら凝り固まった肩を回した。
月曜日の午前中は、クライアントからの空間デザインの要望をまとめた企画書の作成や、週末に溜まったメールの返信で、ただでさえバタバタと忙しない。
それに加えて、今日の私の身体は、芯の方に微かな熱と、甘くて心地よい気怠さをたっぷりと引きずっていた。
(……湊、まだ寝てるかな)
ふと、オフィスの窓から見える初夏の青空を見上げながら、心の中で一番大好きな人の名前を呼ぶ。