アンコールはリビングで
「ま、でも。今日は特別に許してあげる。……最高の夜だったもんね」

私が表情を和らげてそう言うと、澄兄も「ああ、間違いない」と嬉しそうに笑い返した。

東京の夜は、まだ熱を帯びている。

きっと今頃、私たちの自慢の弟は、あの温かい『聖域』に帰り着き、大好きな彼女の手料理を食べている頃だろうか。

不器用な早瀬家兄妹の、狂騒と愛に溢れたドームの夜が、静かに更けていった。
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