アンコールはリビングで
今朝、私が仕事に行くためにこっそりとベッドを抜け出した時も、彼は私の枕を抱きしめたまま、無防備な顔で深い寝息を立てていた。

一ヶ月弱の過酷なツアーを走り終え、今日は完全なオフ。

今頃、彼が世界で一番安心できるあの『聖域』で、泥のように眠っているはずだ。

(あんな凄い神様が、今はうちのベッドでよだれ垂らして寝てるんだもんなぁ……)

そう思うと、なんだか可笑しくて、同時にたまらなく愛おしくて、私はデスクで一人、ふふっと笑みをこぼしてしまった。

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