アンコールはリビングで
先週の半ば頃、彼女から珍しく社内チャットでランチの誘いがあったのだ。
『会社の近くにできた新しいイタリアン、行かない?』と。
お互いにキャリアを積み、私が企画部へ異動してからは、平日のランチをわざわざ外で、しかも事前に行き先を指定して約束するなんてことは滅多にない。
彼女がこんな風にお昼を誘ってくる時は、仕事の愚痴ではなく、何かプライベートで「聞いてほしい話」があるのだろうと、十年来の付き合いで培われた私の勘が告げていた。
(今回は、どんな話なんだろう……)
エレベーターホールの窓際に立ち、行き交う社員たちを眺めながら待っていると。
オフィスの奥の廊下から、バタバタと慌ただしい足音を立ててこちらに走ってくる理紗の姿が見えた。
『会社の近くにできた新しいイタリアン、行かない?』と。
お互いにキャリアを積み、私が企画部へ異動してからは、平日のランチをわざわざ外で、しかも事前に行き先を指定して約束するなんてことは滅多にない。
彼女がこんな風にお昼を誘ってくる時は、仕事の愚痴ではなく、何かプライベートで「聞いてほしい話」があるのだろうと、十年来の付き合いで培われた私の勘が告げていた。
(今回は、どんな話なんだろう……)
エレベーターホールの窓際に立ち、行き交う社員たちを眺めながら待っていると。
オフィスの奥の廊下から、バタバタと慌ただしい足音を立ててこちらに走ってくる理紗の姿が見えた。