アンコールはリビングで
やがて、セットの冷たいオーガニックアイスティーが二つのグラスで運ばれてくる。

カラン、と氷が涼しげな音を立てた。

私はストローに口をつけて冷たい紅茶を一口飲むと、テーブルに肘をつき、テーブル越しにずいっと理紗の方へと顔を近づけた。

「……で?」

「えっ、な、なに……?」

理紗が少しだけ肩をビクッとさせて、アイスティーのグラスを両手で握りしめる。

「珍しく予約までしてランチに誘ってくれたってのは……。新しいお店にご飯を食べに来たかったってだけじゃないでしょう?」

逃げ道を塞ぐように、私は理紗の目を真っ直ぐに覗き込んで、ふふっと楽しげに微笑んだ。

(さあ、理紗のその『幸せオーラ』の秘密、たっぷり聞かせてもらいましょうか)

私の追及に、理紗は「うっ……」と言葉を詰まらせた後、観念したように息を吐き、そして、少しだけ照れくさそうに頬を染めた。

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