アンコールはリビングで
「あ、あの沢木課長のどこに、そんな三ヶ月のスピード婚を決めるような要素が……っ?」
「ふふっ。凪もそう思うでしょ? 交際期間は三ヶ月だけど……実は私、新卒で配属された十年前から、ずっと課長のこと好きだったんだ」
「えっ!? 十年!?」
驚いて目を丸くする私に、理紗は少し照れくさそうに頷いた。
「……たしかに、理紗、昔から沢木課長のこと『かっこいい』とか『実は優しい』って、ちょこちょこ言ってたよね」
「ふふ。ね。私、この十年間、脇目も振らずにずーっと憧れてたよね」
「そっか……理紗の『好き』は、上司としてじゃなくて、異性としての好きだったんだね。まさか、あの沢木課長とお付き合いして、結婚するなんて思いもよらなかったよ……」
「うん。私だって、ずっとただの上司と部下で終わると思ってた。あの人、仕事ではあんなに氷点下なのにさ……私にだけは、昔からなんだかすっごく世話焼きで」
「世話焼き?」
「そう。さっきみたいな服のシミとか、私が見えないところでやらかしてると、見逃さずにオカンみたいに世話焼いてくれててさ。……それでね、プロポーズの時……」
「プロポーズの時?」
「いつもみたいに、私にご飯作ってくれてる時だったんだけど。急に真剣な声になってさ。『他の男にお前の面倒をみさせる気はない。……一生、俺に世話を焼かせろ』って、抱きしめられて……」
「〜〜〜っ!」
「ふふっ。凪もそう思うでしょ? 交際期間は三ヶ月だけど……実は私、新卒で配属された十年前から、ずっと課長のこと好きだったんだ」
「えっ!? 十年!?」
驚いて目を丸くする私に、理紗は少し照れくさそうに頷いた。
「……たしかに、理紗、昔から沢木課長のこと『かっこいい』とか『実は優しい』って、ちょこちょこ言ってたよね」
「ふふ。ね。私、この十年間、脇目も振らずにずーっと憧れてたよね」
「そっか……理紗の『好き』は、上司としてじゃなくて、異性としての好きだったんだね。まさか、あの沢木課長とお付き合いして、結婚するなんて思いもよらなかったよ……」
「うん。私だって、ずっとただの上司と部下で終わると思ってた。あの人、仕事ではあんなに氷点下なのにさ……私にだけは、昔からなんだかすっごく世話焼きで」
「世話焼き?」
「そう。さっきみたいな服のシミとか、私が見えないところでやらかしてると、見逃さずにオカンみたいに世話焼いてくれててさ。……それでね、プロポーズの時……」
「プロポーズの時?」
「いつもみたいに、私にご飯作ってくれてる時だったんだけど。急に真剣な声になってさ。『他の男にお前の面倒をみさせる気はない。……一生、俺に世話を焼かせろ』って、抱きしめられて……」
「〜〜〜っ!」