アンコールはリビングで
「……っ、凪、そういうこと急に言うのズルいだろ……」

「えっ、だめ、だった……?」

「だめなわけねぇだろ! そんくらい、いつだって作ってやる。……任せとけ。何食いてぇ?」

立ち上がった湊は、照れ隠しのようにぶっきらぼうな口調で言いながらも、その琥珀色の瞳はデレデレに甘く溶け切っていた。

「ふふっ。じゃあ、明日は湊の作ったオムライスが食べたいな」

「オムライスな。了解。卵ふわふわのやつにしとくわ」

すっかりご機嫌になった湊は、カウンターを回り込んでキッチンへ入ってくると、シンクの前に立つ私を後ろから抱きしめた。

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