アンコールはリビングで
「でも、写真とか……」

「写真撮影に関しても、あそこはプライバシー保護のために、特定のフォトスポット以外での撮影を厳しく制限してる。しかも、俺が狙ってるのは一般のプールサイドじゃない」

湊はスマートフォンを取り出し、数回のタップで画面を私に見せた。

「……VIP専用の『プライベート・カバナ』だ」

画面に映し出されていたのは、プールのすぐ横に設置された、天蓋と白いカーテンで仕切られたラグジュアリーなプライベートスペースだった。

ふかふかのソファベッドが置かれ、まるでリゾート地のヴィラのような空間。

「このカバナを貸し切れば、俺たちのプライベートな空間は完全に確保される。カーテンを引けば外からの視線は完全にシャットアウトできるし、プールに入る時も、このカバナから直接水に降りられる造りになってる。……つまり、他の客と動線が交わるリスクを最小限に抑えられるってわけだ」

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