幼なじみ注意報
「玲奈、答えてた?」
「うん」
「すっごいしっかり答えてくれたよ?」
え?嘘でしょ。いつの間に?
「ちょっと聞き逃してたみたい。
……なんて言ったの玲奈ちゃん?」
嘘だよね?
わたしに考える時間も与えず、自分だけさっさと終わらせたとか夢だよね?
「え?初キス家族で小さい頃らしくて記憶になければ、彼氏いない。好みのタイプは大人しくて堅実な仕事をしてる男」
完全解答すぎる。
しかもちゃっかり好みのタイプは兄とは正反対の人だ……。
さっきまで死んだ顔してたくせに、と恨みがましく睨むと、仏のような顔で微笑み返された……。
終わりだよこれ。
詰んだ……
完壁に詰んだ。
「ほらほら白状しなよー。
あと話してないの木咲さんだけだよ?」
再び集まる視線。
「え、あ、えっと……」
冷や汗をかきながら、逃げ場がないことを悟って、
答えようと口を開いた、その瞬間──……