初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「美優、嫌だったら先に拒絶してほしいんだが、もし美優が嫌じゃなかったら、近くにホテルを取ってるんだ。よかったら今夜、一緒に泊まってくれないか?」

付き合った初日に、一夜を共に明かす…。大人だったら当たり前のことなのだろうか。
交際経験がない私には、これが普通のことなのか分からず、戸惑っている。

「えっと…その、嫌とかではないんだけども、付き合った初日にいきなり一緒にお泊まりってよくあることなの…?」

恥ずかしながら、勇気を出して聞いてみた。自分だけの判断では答えを決められなかった。

「よくあることではないかな。でも俺は美優を帰したくないと思った。いきなり手を出すなんてことはしない。ただ離れていた時間分、美優と一緒に居たいんだ」

男女が共に一夜を明かして、何もない…なんてことはあり得ない。いくら経験がないとはいえども、それぐらいは知っている。
でも彼は手を出さないと言った。彼なら少しくらい手を出されても構わないが、手を出さないと宣言してくれた彼の言葉を信じてみることにした。

「私も離れていた時間分、一緒に居たいって思ってるよ。だから一緒にお泊まりしてもいいよ…」

このまま一人で帰る方が嫌だった。彼と一夜を共に明かしたいと思った。
「本当に大丈夫か?手を出さないとはいえども、美優に好意を寄せている男だぞ…?」

そんなことは分かっている。何かあってほしいと期待している自分がいた。

「うん、分かってるよ。大丈夫だから…」

私がそう言うと、彼は大きなため息をついた。
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