初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「お忙しいところ恐縮ですが、皆様に重要なご報告がございます」

仕事中に急に専務が現れた。一体、何があったのだろうか。
専務が訪れることは滅多にない。専務がわざわざ顔を出すということは、相当重要な報告があるに違いない。

「先代の社長に代わり、本日より新しい社長が就任致しました。それでは自己紹介をよろしくお願い致します」

扉が開き、社長が中へと入ってきた。

「本日より社長に就任致しました、西園寺 柊真(とうま)です。よろしくお願い致します」

目の前に現れた社長の顔を見て、私は時が止まってしまった。
なぜならずっと恋焦がれていた人が目の前に現れたから。
彼が目の前にいる…。一目見れただけでも私は幸せだった。

しかし、目の前に彼が現れたからといって、彼とどうこうなれるわけではない。
私は彼と再会することを望んでいたとはいえども、彼とどうなりたかったのか考えてすらいなかった。
彼を一目見ることができれば、それだけでよかった。

再会できただけで幸せだと思っておこう。これで次の恋に進めそうだ。
自分の気持ちに区切りをつけるためにも、自分に言い聞かせた。
さすがに社長と恋愛なんて恐れ多い。いくら同じ会社の社員とはいえども、接点なんて絶対に持てない。

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