初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
再会して早々、失恋することになるとは思ってもみなかった。
予想外の再会と失恋に、私の心は追いつかず、その後の仕事は手につかなかった。
もう早く家に帰りたい。お布団にダイブして、そのまま眠りにつきたい。
今日は金曜日なので、明日からはお休みだ。失恋の現実逃避にはちょうどいい日だ。

明日がお休みだと分かった途端、失恋の痛みに耐えながら、頑張って仕事をした。
仕事に没頭していたら、あっという間に定時を迎えたので、今日はもう帰ることにした。
仕事を終えて早々、私は席を立ち、タイムカードを押し、会社を後にし、駅に向かう途中で声をかけられた。

美優(みゆ)…だよな?」

声がする方へ振り向くと、そこに立っていたのはずっと恋焦がれていた彼だった…。

「社長…。お疲れ様です」

「俺のこと、覚えてない?子供の頃、よく遊んだよな?」

まさか彼の方が私のことを覚えていたなんて、一ミリも思わなかった。

「覚えてますよ。昔、夏休みに一緒に遊びましたから」

「良かった…。覚えてないかと思って焦った。美優、俺は美優にずっと会いたかったよ」

私だって同じ気持ちだ。ずっとあなたに会いたかった。

「美優は俺に会いたかった?それとも俺のことなんて忘れてた?」

忘れるわけがない。あなたを忘れることができず、ずっとあなたに恋焦がれていたのだから。

「覚えてましたよ。ずっと会いたいと思ってましたから」

「それは本当か?美優が俺に会いたいと思ってくれていたことが嬉しい」

彼がはにかんだ笑顔を私に向けた。
その笑顔に私の胸は締めつけられた。

「美優、この後って空いてるか?」

彼氏なし、独身の私にはこの後の予定なんて特にない。帰ってもう寝るだけだ。

「特に予定はないです…」

「そうなんだ。美優さえよかったらなんだけど、今から俺と食事に行かない?」
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