初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「今夜、久しぶりの再会を祝して飲みに行かないか?」

久しぶりに再会できた喜びは大きいが、月曜の夜に飲みに行くのはハードルが高い。
それに私には柊真がいる。異性と二人っきりでの飲み会は御法度だ。

「ごめん。今夜は厳しいかな…」

「そっか。急に誘ってごめんな。それじゃまた今度にでも」

そう言って、高橋くんは私の元を去っていった。

「どうして断ったんですか?いいじゃないですか、高橋さんとの飲み会」

事情を何も知らない峯さんは、高橋くんからのお誘いを断ったことを不審に思っている。

「月曜日の夜って、まだこれから一週間あるから乗り気になれなくて…」

嘘はついていない。断った理由の一つでもある。
でも本当は柊真のため…なんて言えない。私達がお付き合いしていることは内緒にしてもらった。
私と彼がお付き合いしていることを社内の人達に知られたら、私が彼と釣り合っていないと思われてしまう。
彼のためにもそれだけは避けたい。人に隠し事をしていることが辛かった。

「それは一理ありますね。金曜日ならまだいいですけどね…」

上手くこの場を誤魔化せた。峯さんに深く追求されずに済んで安堵した。

「そうなんだよね。金曜日ならまだね…」

嘘をついているということが、私の胸を痛めた。
それでも顔に出さないように気をつけた。柊真との関係がバレないようにするために。

「金曜日になったら高橋さんのために行ってあげてくださいね」

峯さんの手前、「そうだね…」と話を合わせておいた。
高橋くんと飲みに行くかどうかは一度、柊真に相談してから決めた方が良さそうだ。
普通なら反対されるはず。異性と飲み会に二人で行くなんて嫌なはずだから。
高橋くんには申し訳ないが、飲み会には行けないと伝えるしかなかった。
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