初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「あの、すみません。これが食べたいです」

メニュー表に書いてあるメニューを指差し、彼に食べたいものをお願いした。

「分かった。注文しておくな」

再び店員さんを呼び、彼は食べ物の注文をしてくれた。
私の分の注文まで、当たり前のようにしてくれて。彼はこういった場に慣れているんだなと感じた。
そりゃ社長だもん。これまで接待だってあっただろうし、女性とのデートもそれなりに重ねてきたはず。
そんな彼の姿を想像したら、私の胸はチクリと痛んだ。まるで棘が刺さったかのように…。

「美優、今日は誘いに応じてくれてありがとう」

彼にお礼を言われるとは思ってもみなかった。

「こちらこそお誘いいただき、ありがとうございます」

彼と再会できただけでも嬉しかったのに、一緒にお食事にも行けた…。
これ以上、求めることは何もない。今、この時間を彼との素敵な思い出として、心に刻んでおくことにした。

「美優は彼氏っているの?」

彼の質問に、私の心は戸惑った。どうして彼が私の彼氏の有無を気にしているのだろうか。
世間話の一環であろう。彼の問いに素直に答えた。

「恋人はいないです。お恥ずかしながら、これまで一度もいたことがないんです…」

穴があったら入りたい。ここまでぶっちゃける必要はなかった。

「そうなんだ…。へぇー……」

しまった…。これは完全に引かれた。恋人の有無だけを答えればよかったと後悔した。
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