初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「美優、好きなのを選んで」

メニュー表を渡されたので、メニュー表を見ながら食べたいものを吟味した。
そこで初めて値段を知った。想像以上に高級なお店であることを。
こうなることを想定していなかったため、手持ちをそんなに持ち合わせていないので、クレジットカードで支払いができることを望むしかなかった。

「社長、すみません。ここってクレジットカードで決済できますか?」

勇気を出して聞いてみた。注文してからお金が払えません…とは言えない。

「できるけど、美優がお金のことを気にする必要はないよ」

それはどういう意味だろうか。お金のことを気にしない人なんていない。私のような平社員なら尚更だ。

「すみません。想像以上にお値段が高くて。私のような平社員ではお金のことは気になるものなんです」

「そういう意味で言ったわけじゃないよ。俺が支払うから、値段なんて気にしないで注文して…っていう意味だよ」

彼は自分が支払うのを当たり前のように言った。
社長が社員に奢ることはそんなにおかしなことではない。
ここは素直に甘えた方がいいのだろうか。断って、変な空気になるくらいなら、素直に甘えた方がいいかもしれない。

「そういう意味だったのですね。察することができず、申し訳ございません」

「そんなに畏まらなくて大丈夫って言っただろ?気にせず、好きなものを食べてほしい」

「それではお言葉に甘えて、お好きなものを食べさせてもらいますね」

畏まらなくてもいいとは言われても、相手は社長だ。それなりに畏まってしまう。
彼のご厚意を無下にしたくなかったので、ご厚意に甘えることにした。

「そうしてくれると嬉しい」

彼が優しく微笑んだ。彼の微笑みに、私の胸は高鳴った。
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