初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「鈴木が辛い時に告白するなんて弱みにつけ込んでいるみたいに思うかもしれないけれど、実際そうだから否定できないんだけども。でも鈴木に俺の気持ちを知ってほしかった。それだけは分かってほしい」

高橋くんの気持ちを知ってしまった今、もう知らなかった頃には戻れない。
告白されて複雑な気持ちになった。知らなくてもいい気持ちもあるのだと知った。

「分かった。でも私は高橋くんの気持ちに応えることはできない。ごめん…」

キッパリと断った。これが私にできる高橋くんに対する最善の答えだった。

「そっか。だよな…。分かってたけど、きついな」

私の答えを聞いた瞬間、高橋くんの表情は悲痛な表情を浮かべていた。
なんて言ったらいいのだろうか。どうしたらいいのか戸惑っていたら、再びタイミング良くエレベーターが一階に着き、扉が開いた。

「鈴木、先にどうぞ」

高橋くんのお言葉に甘えて、先にエレベーターから出させてもらった。
私の後に続いて、高橋くんもエレベーターから出てきた。二人で並びながら、エントランスまで一緒に歩いた。

「鈴木に告白できてよかった。俺、やっと前へ進めると思う」

先程とは打って変わって、清々しい表情をしていた。

「でもアイツが鈴木を悲しませてばかりいたら、遠慮なくまたつけ込むから。まだ好きでいることは許して欲しい」

告白して振られたからといって、そんな簡単に好きな気持ちを諦めることはできない。
好きでいる気持ちは自由だ。ただその気持ちに応えられるかどうかは別問題だが…。

「許すも許さないも、自分の気持ちは自分で決めることだと思う。だから私に許可を取る必要はないし、高橋くんの中でいつか気持ちの区切りがつくといいね」

残酷なことを言っている自覚はある。高橋くんのことを思うと、思わせぶりなことは言えなかった。
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