欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
恵那ちゃん新居へ
新婚旅行から帰ると恵那ちゃんにお土産を渡すために会うことになり、新居に招待した。
「お邪魔しま〜す」
「来てくれてありがとう、恵那ちゃん」
「おぅ、いらっしゃい」
「久しぶり〜」
恵那ちゃんをソファに案内すると飲み物をだした。
「幸成、部屋に入っててよ」
「はいはい、女子会な、あっ買い物行ってくるわ」
「じゃあお願いね」
「OK」
幸成は買い物に出た。
「ねぇ、仙道に脅された?」
「えっ、何で?」
「飲みに誘われてから早過ぎない?」
「うーん、お互いもう結婚してもおかしくない年齢だし、結婚を前提にって言われて付き合い始めたからね」
「お見合いみたいなものか」
「そうね」
梨花子はグァムのお土産を恵那に渡した。
「海外旅行まで行っちゃって、仙道は何の仕事をしてんの?」
「アパレルブランドを立ち上げてネット販売をしてるよ」
「やっぱり金持ってんの?」
「多分?収入は知らないのよ、でも高級車持ってるし、東京でもいいホテルに泊まったしあるんじゃないかな、投資とか株もやってるみたい」
「いいなぁ」
「でも若い頃はかなり仕事は必死でやったみたいよ、車が欲しくて頑張ったって言ってた」
「このマンションも角部屋じゃん、高いよね」
「賃貸だけどね」
「いいなぁ…」
「でも商売はいつ上手くいかなくなるかわからないから私も定年まで働くよ、私の場合はこの仕事が好きだしね」
「はぁ、羨ましい」
恵那ちゃんはため息ばかりついている。
「恵那ちゃん、何かあった?」
梨花子は聞くとすぐに彼氏と別れたと言い出したのだ。
「結婚真近じゃなかった?」
「うーん、そうなんだけど…聞いてよ」
恵那ちゃんの彼氏は仕事で稼いたお金は呑みや食事に使ってしまうらしい。
「そりゃ、彼が稼いだお金だからいいけど貯金がないのはね、まだ若い頃ならいいけどもう30歳の年齢でさ、じゃあ結婚式はどうするの?私はしたいってずっと言ってたのよね」
「結婚式か…私達も実はしてないんだけどお金の問題ではなくて早く籍を入れたかったのが1番だったから、それに幸成の実家ってお寺なのよね、神社と教会どっちがって考えてたら一緒になりたいだけだから式はいいかって結論を出したの」
「えー、梨花子はウェディングドレスとか着たくないの?」
「後で写真だけでも嬉しいからそうしよっかって、お互い結婚式にそこまで思いがなかったからね」
「そっか…私は結婚式もしたいし子供も欲しい、なんかさ子供産まれても自分の遊びを優先しそうだったの、だから別れた」