欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
「あっさりと別れてくれたの?」
「うん、何かそれにもびっくりだよ3年も付き合ったのにさ、結婚は考えてないんだと思うと私も別の人を探したいのよ」
「わからなくもないね」
「でしょー、私も貯金してたけど私だけ出すのは違うじゃん?」
「価値観の違いは私達もたくさんあるけど幸成が私に合わせてくれるからなのよね」
「いいじゃん、あっそうだ同窓会の話って誰かから聞いた?」
「幸成に大澤くんから連絡があったみたいよ」
「じゃあ今回は大澤がするのかな?女子は誰だろ〜」
「まだ詳しくは聞いてないね」
そろそろ連絡がきてもいいよね〜なんて恵那ちゃんと話していると幸成が戻ってきた。
「おかえり」
「ただいま、アイス買ってきた、食べる?」
「食べる〜ありがとう、優しい旦那様でいいね、梨花子は」
「幸成は優しいね(笑)意外だった」
「おう、基本優しいはずだ(笑)何か夕食食っていくか?」
「仙道が作るの?」
「うん、普通に作るぜ」
「食べる食べる〜、暇だから」
「恵那ちゃんが野菜持ってきてくれたから適当に使って」
「まかせとけ」
「仙道って料理男子なんだ、意外だった」
「すぐ興味を持っちゃうんだよな、やってみてダメなら諦めるっていう考えだから料理も食べたい物は作ってみる、今はレシピがたくさんSNSで見れるからな」
「恵那ちゃんも料理上手なのよ」
梨花子が褒めた。
「私は野菜料理ばっかりよ、家で作ってる野菜をどうしても使わなきゃと思っているからね」
「田舎あるあるよね(笑)」
「料理できても結婚できないしね〜」
「結婚したいのか?」
「そりゃあね、もうすぐ30歳となれば考えるでしょ」
「恵那ちゃんは結婚式がしたいんだって」
「まあ、それもいいな」
「仙道は結婚式しようと思わなかった?」
「式かー、俺の場合拠点が東京だったから知り合いが東京だし、寺の息子だし、それより早く梨花子と住みたかったな」
「同棲なしで?」
「もちろん、早く子供も欲しい」
幸成が夕食の支度をしていると聖司から電話がかかった。
「もしもし?うん、うん、ちょっと待って」
幸成はリビングに行き梨花子に聖司が同窓会の幹事やってくれないかってと伝えた。
「女子が決まってなかったのね、そうねぇ、4月が忙しいから幸成が手伝ってくれるなら…」
「あ、私やろうか?」
「恵那ちゃん、いいの?」
「うん、暇だし(笑)」
「聖司の連絡先知ってる?」
「うん、グループLINEに入ってるから個人追加して連絡取るよ」
「じゃあ、頼むな」
幸成はキッチンに戻って聖司としばらく話していた。