欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
10分後にトイレに取りに行くと梨花子は幸成に見せるためにリビングに持ってきた。
「薄くない?」
「うん、でも多分出来てなかったらそもそも線は出ないと思うのよね」
2回用を買ったからもう少し日をおいてからもう1回してみると梨花子は幸成に告げた。
「食事は出来そう?」
「うん、食欲はないけど食べれるよ」
「よくつわりで妊娠に気づく漫画とかドラマのシーンとかあるからさ」
「私は眠いかな…」
「すぐ夕食の用意するから先に風呂に入ってこいよ」
「うん、ありがとう」
夕食はホワイトシチューを作ってくれて梨花子はゆっくりスプーンで食べた。
「美味しいよ」
元々梨花子は少食なのは食事に行ってわかっているので幸成はいつも小鉢で色んなおかずを作ってくれるのだ。
次の日のお弁当に入れたり大抵冷凍を使うのは幸成がいない時だけだった。
「梨花子、同窓会はどうする?」
「出るよ」
「大丈夫か?」
「今の所大丈夫、おやすみ」
梨花子は寝室に行ってしまった。
幸成はパソコンでこれからのすることを調べ始めた。
「えっと…産婦人科はどこがいいかな」
すぐに行動する幸成であった。
土曜日に幸成が色々調べてくれた産婦人科を2人で受診した。
「おめでとうございます」と女医さんに言われて2人は喜んだ。
「検診の時はついて行くからな」
「うん、でも幸成も無理しないでね」
梨花子の出産予定は12月初旬、とりあえず安定期に入るまでは友達には言わない事にしようと約束した。
同窓会は一応出席にした梨花子、つわりは今の所なくて仕事も大丈夫だった。
気づいたら自分のお腹に手を当てている自分がいた。
妊娠がわかってからますます幸成は優しくなり、家事を全部やってくれるようになった。
「私も手伝う」と言うと隣にいてくれればいいと言われる始末。
夜中にふと目が覚めるとベッドに座りパソコンで仕事をしていた。
「幸成、寝ないの?」
「あぁ、うん、俺は梨花子が行ってから寝れるから心配するな」
手を繋いでくれて梨花子はまた眠りについた。
同窓会の日がやって来た。
5月5日に市内のホテルで行われる。
「幸成、タクシー呼ぶ?」
「いや、俺が運転していくよ」
「呑まないの?」
「うん」
「呑んだら二次会に絶対付き合わされるだろ?」
「いいよ、行っても、幸成が来るから今年人数集まってるって恵那ちゃんが言ってたよ、それに最近全然飲んでないでしょ」
「まあな、でも俺の中の願掛けっていうか…」
「嬉しいけど私そこまで幸成の好きな事を奪いたくないの、たまになんだから、いつも飲んだくれてたら嫌だけど」