欲望と煩悩の狭間で初恋の彼女を愛でる
嬉しいひと言

「知らない番号なんだけど…もしもし?」

「梨花子!」

「幸成!?」

「今日の最終便で帰る」

「迎えに行こうか?」

「来れるか?花凜いるのに」

今実家にいるのと話した。

「幸成さん帰ってくるの?姉ちゃん、俺が行くよ」

「助かるけど、あの幸成、怜士が迎えに行くって」

「わかった、じゃあな今から空港向かうから」

電話を切った梨花子はふうとため息をついた。

「どうしたの?嬉しくないの?」

母親に聞かれた。

「ううん、幸成が戻ってくるまでにパパって言えるようにしたかったのよね、喜ぶかなって」

「それは仕方ないわよ、花凜のペースもあるし、まだペラペラ喋れる年齢じゃないもの」

「うん…もうちょっとなんだけどなぁ」

夜になり、怜士は梨花子の車で幸成を迎えに行った。

怜士の彼女は増岡雪花(ますおかゆきか)さん。

偶然にも花という漢字が入っている。

子供好きで仕事は保育園の先生らしい。

花凜を可愛い可愛いと言って怜士について行かず笹本家に残ったのだった。

「ん〜パ!ん〜パ」と雪花さんが花凜と遊んでくれている。

「ご飯いるか聞けばよかった」

梨花子は母親とキッチンに立っていた。

「帰ってからBOUに行きそうよね」

「私もそう思う、休みが何日かわからないけど、でも肉とか食べれないから聞いてからにしようかな」


2人が帰ってきたのは11時をすぎていた。

「ただいま」

「おかえり、花凜寝ちゃったよ」

幸成は花凜の顔をすぐに見に行った。

すぐに戻ってくると可愛かったと顔はデレデレだった。

マンションに寄ってスマホを取ってきたと言って充電を始めた。

「幸成、いつまで休み?」

梨花子が聞くと

「ん?修行を終えて帰ってきたんだよ」

「早っ!」

「真面目に頑張ったよ、後は親父に習えって帰してくれたんだ、その寺独特のものがあるからって」

「そうなんだ、何か食べる?」

「いや、遅いからBOUに行こうかなって」

「だと思った」

「俺たちは街中のホテルをとってるから明日は雪花を案内して夜にでもまた来るよ」

「おう、怜士サンキューな」

「はーい、おやすみー」

怜士と雪花さんは母親の車を借りるそうでホテルに向かった。

「お義母さん、花凜をお願いしてもいいですか?」

「いいわよ、行ってらっしゃい」

「すみません」

スマホを持ち、幸成と梨花子はBOUに出かけた。
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