両手いっぱいの、大好きを。
「愛里清ちゃん?」

「あ、千輝くん」

千輝くんが、教室にやってきて。

おそらく、身長の低い私が、高いところに花を飾ろうとしてることに、
すごいくらいの違和感を感じたのだろう。

「愛里清ちゃん、何で?女子たちは」

「あ、ちょっとトイレ行っちゃって」

「そっか、じゃあ頑張ってね。あ!なんかあったら呼んで」

「うん、ありがとう!」

千輝くんは優しいな…

千輝くんが教室を出たあと、また飾り付けの作業に移った。

「んん…ぐぎぃぃ……あ、ぁぁ〜っ゙」

我ながら、どんな声だよと言いたくなる。

そんなこんなで、なんとか花を飾り終わった。
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