両手いっぱいの、大好きを。

準備最終日にて

カフェが完成に差し掛かった頃。

最後、黒板のてっぺんに、手作りの花を飾ることに。

にしても、たっ…高い…っ!

ちなみに花は、家庭科部の子たちが作ったもの。

身長が高い子達が、全員、階段の高いところに花を飾る仕事に行っちゃって。

おチビの私が、なんと仕事を押し付けられた。

そこには、少しだけでも悪意があったと私でも分かる。

他の子達は、ケラケラ笑いながら、教室を去っていった。

………とにかく、やろう…。

そう思って、机にぽいっと、でもどっさり大量に置かれた花を1つ手に取る。

あの子達は、身長が低くないから分からないだろうけど。

ぶりっ子という者は、『届かなぁ〜い』と言って、男の子に媚び売るらしいけど。

本物のチビは、椅子を使うの。

そう心の中で叫び、自分の席の椅子を引きずって持ってくる。

その時だった―――
< 110 / 118 >

この作品をシェア

pagetop