両手いっぱいの大好きを。

どんどん縮まっていく距離

放課後、放送委員会で遅れ、人気の少ない廊下を1人で歩いていたら…

ふと横を見ると、この前花美ちゃんに連れ込まれた空き教室が。

何だか嫌な予感がしたけど、きっと大丈夫。

「胡依さん。ちょっとごめん」

その時、凛々しいけど、女の子っぽい低い声が、私の名を呼んだ。

「あっ…や、やめっ…!?」

そして、ウエストに腕を回され、グッと後ろに引かれて、倒れそうになる。

「静かに。」

そして、後ろの方で、ガラガラと扉が開く音がして、また強く引かれる。

「…祐香。」

ゆ、祐香…?

「あ、花美。もう来てたの。」

そして、祐香ちゃん?は、私から腕を離した。

今のうちに逃げなきゃ…っ!

「うん。で…本題は…っと」

「あ、ちょ…きゃっ!?」

祐香ちゃんが私をソファーの上に押し倒した。

怖くてしょうがなくて、目をぎゅっと瞑った。

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