両手いっぱいの大好きを。
補習最終日の悲劇 side愛里清

あなたは誰?

補習最終日、靴箱で上履きに履き替え、階段を抜き足差し足で上がっていくと、

思いもしなかった光景が目に入った。

「好きですっ、夏凪くん!」

なんと、誰か知らない女の子が、虹くんに告白しているのを見てしまったのだ。

目に焼き付けたその光景が、脳内で何度も何度もリピートされる。

え…嘘…

「っ………!」

ぎりぎり声を出すのをこらえた私。

虹くんがその女の子との距離を縮めていくのを見て、私は徐々に後ずさりを始めた。

階段の1段目手前に来たところで、私はそれに気付かず…

< 44 / 46 >

この作品をシェア

pagetop