幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 それに、ラスト付近に、こんな……故郷の村へと帰るような描写なんて、なかったはずなのに?

「話……そうだな。とりあえず、一回終わってからにしよう。アリーチェ。そうしたら、俺も落ち着くかもしれないから」

「え……一回って?」

 私がよくわからないフェリクスの言葉を首を傾げて聞き直すと、彼は軽く頷いて短いマントを外して、肩掛け鞄も一気に床に落とした。

 そして、驚くべきことに服を淡々と脱ぎ始めた。フェリクスの身体は私が過去に一回だけ見たことのある身体では、もうなくなっていた。

 おそらく治癒魔法の使い手の聖女のおかげか、艶(つや)やかな肌に包まれた彫刻のような鍛え上げられた肉体には傷跡などは全くない。

 今や世界最強となった勇者の強さを表すように、筋肉がおかしいくらいに盛り上がっているのだ。

「そう。俺ね。俺を幼い頃から虜にした挙句に逃げたアリーチェのせいで、これまでに誰とも性行為をしたことがない。だから、一回やってから、落ち着こうかなと思ってるよ」

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