幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 何人か居る内では、必ずフェリクスだけを特別扱いする。彼がして欲しいだろうなと思うことを、何も言わずとも先回りしてしてあげる。

 もし、幼いなりにぎこちなく好意を向けられれば、恥ずかしがることなく素直に好意を返してあげる。

 そうこうしている内に、フェリクスが同い年の妹ジーノより、その姉の私と遊びたいと家へ呼びに来るようになるのはすぐだった。

 幼い子どもであれば、三歳の年の差は大きい。本来であれば、あまり関わることなく生活を送っていたはずだ。

 元々はモブだった私は、あっさりと妹の身代わりになることに成功し、フェリクスにとっての『特別な幼馴染』になることになった。

 本来ならばその役目を果たすはずだった妹ジーノは、見目麗しいフェリクスには特段執着することもなく、近所の子たちと大勢で遊ぶようになった。

 年の近い子の輪からフェリクスは一人だけ離れて、年上で出来ることも多い私と一緒に本を読んだり、森に入って散歩したり二人で過ごすことが多くなっていった。

 可愛い妹ジーノの将来のためにと思って始めたことだけど、フェリクスは流石、いずれ勇者になる男。

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