幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
02 秘密基地
「アリーチェ! 来てよ! ここ! なんだか、秘密基地みたいになってる!」
幼い日の私が企んだ身代わり計画が遂行されて、順調に彼との仲を深め十三年ほど経過した、そんなある日。
少年から青年に近づいているフェリクスが、勇者として旅立つ日は、どんどん近づいていた。
近所の森にいつも通り二人で遊びに来ていた時に、フェリクスが見つけたのは、きっと過去に誰かが一生懸命に作ったものの、今は放置されてしまったであろう木の上に造られた小さな家のようなものだった。
この前に一緒に読んだばかりの冒険小説にも秘密基地で主人公たちが集まるという展開があったので、フェリクスはそれを思い出しているのか、とても嬉しそう。
私は常に紳士な気遣いを見せるフェリクスに手を引かれて、木の枝の上に造られた秘密の場所へと慎重に上がった。
「わあっ……」
中途半端に前世の記憶を持っているために、そうそうなことには動揺することもなく、すっかり無感動な女の子となってしまっている私だけれど、この時ばかりは感動して思わず声をあげてしまった。
----視界一面に広がる、空の青と森の緑。
秘密基地自体は地面から見上げても、かなり気をつけて見ないと気がつかないように上手く隠されてはいる。
そして、木の上へ上ってしまえば、視界に広がる景色は圧巻の一言だった。
幼い日の私が企んだ身代わり計画が遂行されて、順調に彼との仲を深め十三年ほど経過した、そんなある日。
少年から青年に近づいているフェリクスが、勇者として旅立つ日は、どんどん近づいていた。
近所の森にいつも通り二人で遊びに来ていた時に、フェリクスが見つけたのは、きっと過去に誰かが一生懸命に作ったものの、今は放置されてしまったであろう木の上に造られた小さな家のようなものだった。
この前に一緒に読んだばかりの冒険小説にも秘密基地で主人公たちが集まるという展開があったので、フェリクスはそれを思い出しているのか、とても嬉しそう。
私は常に紳士な気遣いを見せるフェリクスに手を引かれて、木の枝の上に造られた秘密の場所へと慎重に上がった。
「わあっ……」
中途半端に前世の記憶を持っているために、そうそうなことには動揺することもなく、すっかり無感動な女の子となってしまっている私だけれど、この時ばかりは感動して思わず声をあげてしまった。
----視界一面に広がる、空の青と森の緑。
秘密基地自体は地面から見上げても、かなり気をつけて見ないと気がつかないように上手く隠されてはいる。
そして、木の上へ上ってしまえば、視界に広がる景色は圧巻の一言だった。