塩対応だった旦那様が記憶喪失になったら、執着溺愛して離してくれなくなりました
逃げるように踵を返したラシェルを、レナルドは笑って見送ってくれる。
小走りに自室へと向かいながら、ラシェルは痛いほどに激しく打つ胸を押さえた。
レナルドに触れられてドキドキしたのは事実なのだが、それよりもラシェルの胸を騒がせたのは彼が持っていたハンカチ。
棚の中に戻す際に、ちらっと青い刺繍が見えたのだ。それは、少し不格好な青い鳥の模様。かつてラシェルが自分のハンカチに、練習がてら刺繍を施したものだ。
世界に一枚しかないそれを、見間違えるはずがない。
「どうして、あのハンカチをレナルド様がまだ持ってるの……?」
動揺する心をなだめるように深い息を吐いて、ラシェルはつぶやいた。
小走りに自室へと向かいながら、ラシェルは痛いほどに激しく打つ胸を押さえた。
レナルドに触れられてドキドキしたのは事実なのだが、それよりもラシェルの胸を騒がせたのは彼が持っていたハンカチ。
棚の中に戻す際に、ちらっと青い刺繍が見えたのだ。それは、少し不格好な青い鳥の模様。かつてラシェルが自分のハンカチに、練習がてら刺繍を施したものだ。
世界に一枚しかないそれを、見間違えるはずがない。
「どうして、あのハンカチをレナルド様がまだ持ってるの……?」
動揺する心をなだめるように深い息を吐いて、ラシェルはつぶやいた。