塩対応だった旦那様が記憶喪失になったら、執着溺愛して離してくれなくなりました
レースの縁取りが見えるので、女性ものに違いないと気づいた瞬間、ラシェルの胸がぐっと苦しくなる。あのハンカチの持ち主は、誰なのだろう。
「……っ」
小さく息をのんだ音に気づいたのか、レナルドがハッとした顔になってこちらを向く。目が合った瞬間、レナルドは優しげな笑みを浮かべた。
「あぁ、ラシェル。起きたのか。すごく気持ちよさそうに眠っていたから、起こすのが忍びなくて」
「すみません、すっかり寝入ってしまいました」
いびきをかいたりしていなかっただろうかと内心不安に思いつつ、ラシェルはガウンの襟元をかき合わせた。
「お腹が空いてるだろう。着替えたら、食事にしよう」
「はい」
うなずきながらも、ラシェルの視線はどうしても彼の手に向けてしまう。大切そうに握りしめられたそのハンカチには、どんな意味があるのだろうか。
「あの、何を持ってらっしゃるんですか?」
「え?」
思わず問い詰めるような声を出してしまい、自分の醜い嫉妬心が露わになったことに情けなくなる。いつの間にかレナルドに愛されることが当然になってしまい、彼が他の女性に心を向けているなんて許せないと思ってしまったのだ。
だがレナルドは、なんでもないといった様子でハンカチを近くの棚の中に戻した。
「あぁ、ちょっと探し物をしていたら出てきただけだよ。それより、早く着替えておいで。その格好も色っぽくて素敵だが、またきみをベッドに連れ込みたくなってしまう」
そばにやってきたレナルドは、悪戯っぽい顔でそんなことを言いながらラシェルの頬に触れる。そのまま彼はラシェルの髪を一房掬い上げ、そっと口づけた。いかにも親密さを感じさせるその行動に、ラシェルの頬は一気に熱を持った。
「き、着替えてきますっ」
「……っ」
小さく息をのんだ音に気づいたのか、レナルドがハッとした顔になってこちらを向く。目が合った瞬間、レナルドは優しげな笑みを浮かべた。
「あぁ、ラシェル。起きたのか。すごく気持ちよさそうに眠っていたから、起こすのが忍びなくて」
「すみません、すっかり寝入ってしまいました」
いびきをかいたりしていなかっただろうかと内心不安に思いつつ、ラシェルはガウンの襟元をかき合わせた。
「お腹が空いてるだろう。着替えたら、食事にしよう」
「はい」
うなずきながらも、ラシェルの視線はどうしても彼の手に向けてしまう。大切そうに握りしめられたそのハンカチには、どんな意味があるのだろうか。
「あの、何を持ってらっしゃるんですか?」
「え?」
思わず問い詰めるような声を出してしまい、自分の醜い嫉妬心が露わになったことに情けなくなる。いつの間にかレナルドに愛されることが当然になってしまい、彼が他の女性に心を向けているなんて許せないと思ってしまったのだ。
だがレナルドは、なんでもないといった様子でハンカチを近くの棚の中に戻した。
「あぁ、ちょっと探し物をしていたら出てきただけだよ。それより、早く着替えておいで。その格好も色っぽくて素敵だが、またきみをベッドに連れ込みたくなってしまう」
そばにやってきたレナルドは、悪戯っぽい顔でそんなことを言いながらラシェルの頬に触れる。そのまま彼はラシェルの髪を一房掬い上げ、そっと口づけた。いかにも親密さを感じさせるその行動に、ラシェルの頬は一気に熱を持った。
「き、着替えてきますっ」