夜の月
家から飛び出して、無我夢中で走っていたら、
知らない公園にたどり着いた。
『公園、?』
そこは、小じんまりした公園だった。
滑り台、ブランコ、砂場、鉄棒と言った在り来りな遊具が設置されている公園だ。
とりあえず私は、ブランコに向かって歩いた。
ブランコについて、
キィッ、
と、音をならし、そのブランコに座った。
その時、上を見上げ空を見た。
既に日が落ちていて、それでもとても明るかった。
『満月、』
少しばかりの木々たちや、遊具たちがその満月によってキラキラと光っていた。
しばらく満月を見ていると、
『何してるんだ、?』
いきなり声をかけられた。
『なんでこんなところにいる?』
そう問われ、横をむくと
『っ、』
満月の光に照らされて、無表情だけどすごく綺麗な男の子がそこに居た。
思わず、
『..きれい、』
と口から出た。
『は?』
『あ、あのごめんなさい、』
声に出ちゃったよ、!
私は咄嗟に謝った。
『いやいい。』
『っ、』
『で?何してるんだ』
と、もう一度問われ私はことの経緯をこの男の子に話した。
話している時、男の子は相槌もなくただじっとこちらを見て、私の話を聞いてくれていた。
それが、無性に嬉しくて、思わず目から涙か溢れてきた。
『ふぅっ、ん、うっ、』
嗚咽を漏らしながら泣いていると、
『そうか』
ポンッ
と、私の頭に手を置き撫でだした。
それがとても心地よくてしばらく私は大声を出して、
涙が枯れるまで泣き続けた。