あの時離してしまった手を握れるチャンスがくるのなら
「ねぇ君」

「え?」

え?なに、狐空が言ってたナンパ?ってやつ?
じゃあやばくない?どーしよ…


「すいません、用事あるんで」

「ナンパじゃなくて、この店知らない?」

「…え」

ナンパじゃなくて、ただの困ってる人⁉︎

めっちゃナンパだと思ってた…恥ずかしい

「その店は、この道をまっすぐ行って、突き当たりを曲がってもらって、右手に見えますよ」

「?」

わかりにくかったかな?ややこしいもんね

ナンパって間違えちゃったし、私のできることはしてあげよう‼︎

「一緒に店の前まで行きますか?」

「いいんですか?ぜひお願いします」

あった‼︎多分ここだよね?

「ここであってますか?」

「あれ、ここじゃないな?こっちの方かも知れません」

いたっ。

腕を掴まれて、路地裏に来ちゃった
確か、友達以外の男の人とこういう場所は、だめだって狐空言ってたよね…


大丈夫かな?大丈夫だよね!

「道聞いて、素直に着いてきてくれるって、そっちもそのつもりなんだよね‼︎あは、相思相愛だね。じゃあ僕のいうこと聞いてくれるよね…?」

相思相愛?いうこと?
これ…やばくない⁈

何言ってるかわからないし
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