好きです、先輩。別れてください
「絆菜、好きだよ。今もずっと」
「っ、先輩。私、私は……」
「お願い。はんちゃんの本当の気持ちを教えて」
一度溢れてしまえば、もう止まることを知らない。
あのときからずっと閉じ込めてきた想いは、大きく膨らみすぎていた。
でも───
「先輩、あと少しだけ待っててくれませんか?」
「え?」
「どうしても、整理しなきゃいけない、やらなきゃいけないことがあるんです。だから───」
私が今、この一瞬に流されて頷いてしまうのは簡単だけど、いつか後悔する気がするから。
少しだけ待っていてほしかった。
「わかったよ。待ってるから、絶対にいつかはんちゃんの気持ち聞かせて?」
「はい……!ありがとうございます」
私が先輩の言葉に応えるためには、やらなきゃいけないことがあるから。
だから今は、まだ答えを出さないままでいさせてください、先輩。