好きです、先輩。別れてください
それから1時間半くらい、手を繋いだままローズガーデンをまわった。



お仕事の話に私の学校の話。おもしろかったテレビ、マンガの話。


なんてことない話をたくさん。




「何か軽く食べよっか」


「いいですね!」




ローズガーデンの終わりあたりにあるのは小さなカフェ。


もうすぐおやつどきのこの時間は、それなりに混み合っていた。




「楓茉先輩は何食べますか?」


「う〜ん、悩み中だけど……はんちゃんは?」


「私はこのパンケーキとかおいしそうだなって思ってるんですけど、お花のムースもいいなぁって」




メニューにあるのはフルーツとクリームがたくさんのったパンケーキに、バラの花びらが飾られているチーズムース。


どっちもかわいくておいしそうで選べない!




「じゃあ俺がパンケーキ頼むよ」


「えっ、いいんですか?」


「うん、俺も甘いの好きだし。飲み物は決めた?」


「えっと、アイスミルクティーを……」




店員さんを呼んで注文を伝えている先輩は、誰がなんと言おうと完璧な彼氏だ。


かっこよくて優しくて、周りへの配慮もわすれなくて───あげだしたらきりがない。


好きだなぁ、好きなのにな……

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