好きです、先輩。別れてください
「猫葉くんと入れ違いだったかな……」
人がまばらな廊下を歩きながらひとり呟く。
クラスメイトの女子いわく、猫葉くんがクラス委員だからって教室に置きにいった、らしい。
さっきまで教室いたのにな……
仁那には、ちょっと遅れるかもだから先に食べてて、とLINEで伝えてある。
ガラッと扉を開けた、のぞいた教室では───
「猫葉くん……寝てる?」
机に突っ伏している猫葉くんが。
私の机にはきちんと畳まれたパーカーと水筒が置いてある。
これって起こさないほうがいいよね。お礼どうしようかな……
「いいこと思いついた!」
私は自分の机の中から小さめのメモを取り出す。
『 水筒とパーカー、置いておいてくれてありがとう 桜庭 』
これを猫葉くんの机に置いておけば気づいてくれるよね。
そう思って机に近づく。
「猫葉くん、ありがと」
小声で呟いてメモを置こうとする。
「さくらば、さん」
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
少し上げた顔。眠たげな目で見上げてくるのは、母性本能をくすぐるものがある。
起こしちゃったならお礼を言って戻ろうとした、だけなのに───
人がまばらな廊下を歩きながらひとり呟く。
クラスメイトの女子いわく、猫葉くんがクラス委員だからって教室に置きにいった、らしい。
さっきまで教室いたのにな……
仁那には、ちょっと遅れるかもだから先に食べてて、とLINEで伝えてある。
ガラッと扉を開けた、のぞいた教室では───
「猫葉くん……寝てる?」
机に突っ伏している猫葉くんが。
私の机にはきちんと畳まれたパーカーと水筒が置いてある。
これって起こさないほうがいいよね。お礼どうしようかな……
「いいこと思いついた!」
私は自分の机の中から小さめのメモを取り出す。
『 水筒とパーカー、置いておいてくれてありがとう 桜庭 』
これを猫葉くんの机に置いておけば気づいてくれるよね。
そう思って机に近づく。
「猫葉くん、ありがと」
小声で呟いてメモを置こうとする。
「さくらば、さん」
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
少し上げた顔。眠たげな目で見上げてくるのは、母性本能をくすぐるものがある。
起こしちゃったならお礼を言って戻ろうとした、だけなのに───