竜の国




何も語らずとも心地いい沈黙。



うん。


王子様のご機嫌は

上昇傾向の様子。



「父上や母上にしたような

説明は必要ない。

あいつは全てお見通しだからな。」



「楽ちんでいいね♪」



「お前こそ暢気でいいな。」



小さく吹き出すレグザール。



その瞳に何時間かぶりに

あたしが映った。




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