想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜
「もちろん! あなたシャガールを知ってる? シカゴ美術館には、シャガールが制作したステンドグラスがあるのよ。見てみたくない?」

 シャガールなら私でも知っている。と言っても、美術の教科書で絵画をいくつか目にしたことがあるってくらいだけれど……。

「ステンドグラスですか? 絵画ではなく?」

「ええ。迫力があって、それでいて幻想的でで美しくて。綺麗なものを見るのが好きなら、きっと気に入ると思うわ」

 蓮見さんの話を聞いていると、見てみたい気持ちが溢れてくるから不思議だ。

「ぜひご一緒させてください!」

「決まりね。詳しい時間なんかはまた連絡するわ。今日はゆっくり休んで」

 気づいた時には、蓮見さんが泊まる部屋の前まで来ていた。

「はい、蓮見さんもお疲れ様でした」

 思ってもいなかったことに、ステイ中に蓮見さんと約束ができて気分が弾む。

 蓮見さんと別れた後、私も部屋に入り、フライトの疲れを癒すためにマッサージをして、その後は時差対策も兼ねて部屋でゆっくり過ごした。

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