1日限定の恋人〜一夜を共にした相手は昔好きだった同級生のCEOでした〜
 結局また抱かれてしまった私は身体を起こしてシャワーを浴びようとそっとベッドから降りようとした…

 「昨日交わした契約覚えてるか⁇」 
 
 ベッドから降りようとした私は腕を掴まれ、軽く引き寄せられると、耳元で甘く囁かれる…
 私は昨晩朝霧くんに抱かれる前に交わした契約を思い出して顔がカーッと熱くなった…

 「今日一日私が朝霧くんの恋人になるっていうやつだよね⁇」
 
 思考を巡らせて昨日の夜に記憶を遡れば、私は昨日抱かれる前に朝霧くんと今日一日恋人になる契約を交わした事を思い出した…

 「俺が今日一日の小谷野の時間を買う‼︎俺の一日限定の恋人になってくれ…」
 
 何でそんな事になったのかと言われれば、私がもう恋とか愛とかに振り回されるのはうんざりだと言ったからだ…
 派遣の契約も切られて、こんな人生どうでもいいと言って自暴自棄になり、全てを忘れて一夜限りの関係を望んだ私に、朝霧くんは少し考え、私の一日を買うと提案した…

 お金で買ってなんてもらわなくても、私は後々面倒臭い事なんて言わないと言ったが、一日恋人になるくらいなら葉月の負担にならないだろう…⁉︎お金で契約しているだけだと思えばその後さっぱり切ることができるだろうと言うことだった…
 
「覚えてたなら、今日は一日俺達は恋人同士だから、葉月の今日一日の時間を俺にもらう…

 そうまた甘く言われて、私は改めて私と朝霧くんは今日一日契約を結んで恋人同士になったんだと実感が湧いてきた…

 お金で買われている以上、私は今日一日完璧に朝霧くんの恋人を演じなければいけない…

 私はどうなってしまうんだろう⁇と前途多難にしか感じない恋人契約に頭を抱えてしまった…

 「取り敢えずここを出よう‼︎葉月を連れて行きたいところがあるんだ」

 身支度をするように言われた私は急いで服を着替えて支度を整えた…

 あと…と言われ、私の身支度を整える腕は止まる…

 「今日一日は朝霧くんじゃなくて悠人って名前でよんでくれ⁉︎これは命令だ」

 強めに言いながらも朝霧くんはどことなく照れている…

 私はそんな朝霧くんを可愛いなと思いながらも、「分かった‼︎今日一日は悠人って名前で呼ぶね」としおらしく答えた…
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