響け!シャガのクレッシェンド
カナタとジュンイチはしばらく抱き締めあった後、照れ臭そうに笑った。
「こんなことをするのはいつぶりかな?」
「多分、僕がもっと幼い頃ですね」
笑い合い、カナタとジュンイチは手を振って別れる。永遠の別れではない。それでも、カナタの瞳には薄っすらと涙があった。船がゆっくりと動き出す。
「久しぶりにジュンイチ兄さんに会えて、本当によかったです。……少し、風に当たってきます」
カナタが客室を出て行く。それをレオンハルトとアントーニョは見送った後、アントーニョが口を開いた。
「そういやレオン、リズが昨日新しい歌を発表してたぜ」
「そうなのか?昨日は忙しかったから気付かなかった」
真っ先にリズの歌が聴けなかった悔しさ、リズの新しい歌を聴ける嬉しさを心の中に抱きつつ、レオンハルトは雑誌を開く。
手に刺さったのは野薔薇の棘
希望も夢も未来もかき消すの
黒いドレスを着たリズは、いつもと違う雰囲気を纏っていた。彼女の歌に、眼差しに、レオンハルトの胸が高鳴った。
「こんなことをするのはいつぶりかな?」
「多分、僕がもっと幼い頃ですね」
笑い合い、カナタとジュンイチは手を振って別れる。永遠の別れではない。それでも、カナタの瞳には薄っすらと涙があった。船がゆっくりと動き出す。
「久しぶりにジュンイチ兄さんに会えて、本当によかったです。……少し、風に当たってきます」
カナタが客室を出て行く。それをレオンハルトとアントーニョは見送った後、アントーニョが口を開いた。
「そういやレオン、リズが昨日新しい歌を発表してたぜ」
「そうなのか?昨日は忙しかったから気付かなかった」
真っ先にリズの歌が聴けなかった悔しさ、リズの新しい歌を聴ける嬉しさを心の中に抱きつつ、レオンハルトは雑誌を開く。
手に刺さったのは野薔薇の棘
希望も夢も未来もかき消すの
黒いドレスを着たリズは、いつもと違う雰囲気を纏っていた。彼女の歌に、眼差しに、レオンハルトの胸が高鳴った。