たい焼きの頭としっぽ〜歳の離れた弟を育てていたら、幼なじみの御曹司俳優までお世話することになりました〜
拓真は、ごくりと息を飲む。
息を切らしながら、こう聞いてくる。

「はっ……おまえ、本気で晒す気か?」
「……えっ?何が?」

だから、私も上げ下げする肩に、口を埋めたまま。息を切らして、こう答える。

でも、まただ。
また、二人の息を吐く音しか聞こえなくなる。

しばらくそのまま。

すると、拓真は、はぁ……と、深く息を吐き出した。モゾッと動き出した。

「……まあ。俺にも責任はあるな。あんなにイキ狂わせちまったから」

だから、私も首に手を回したまま。
どうにか、自分の身体を起こす。

向かい合ってはみたけど。

拓真はずっと下を向いている。

私の腰に手を添えて。
自分の腰をゆっくり引く。

「んっ……」

ボロンと出てきた肉棒は、もうドロドロぐちょぐちょ。

私の、あそこもそう。

でも、やっぱり、なんだかスースーする。
中にそれがないと、ダメな体になったみたいな。

だから、私はまた、ボーっと、そこだけを見つめている。

「お前な。俺の名前、叫んでたぞ?」
「えっ!?」

でも、慌てて顔を上げた。

拓真と目が合った。

拓真は、笑ってない。
からかってるわけでも。
冗談でもないらしい。

(えっ??本当に??)

だから、私は、拓真の首から腕を外した。
膝から、降りた。

四つん這いで、壁を目指した。
壁に、耳を引っ付けた。

針の進む音しか聞こえない。
この部屋のものだ。

(……ん?誰もいない?)

私は、振り返った。

拓真は、後ろに手を突いて。
ふんぞりかえってる。

天井を見上げたまま。
何も言わない。

だから、私は引き攣った顔で。
おずおずと、聞いてみる。

「ねえ……これ、まずいよね?」
「………んー。まあ、そうだな……外まで聞こえてたらな」

とてつもなく、言いずらそうにする。
だから、私は自分の過ちを知る。

(ああ……まずいんだ……)

視線を落とす。

そのとき。
また、はぁ……と、深く息吐く音が。

私は、顔を上げる。
でも、やっぱり拓真は見てくれない。

身体を起こす。

「っしょ……」

立ち上がる。

下衣をズルズルと引き上げながら。
近づいてくる。

私の前で、止まる。
しゃがみ込む。

初めて、目が合った。

でも、今はその目を見れば見るほど。
自分の落ち度をますます感じる。

だから、見ていられない。

また、勝手に頭が落ちちゃう。

「俺は、正直言うと、嬉しいよ」

拓真の声は、怒っていなかった。

だから、私は、パッと顔を上げた。
丸丸とした目で、拓真を見た。

「………お、怒んないの?」
「なんで、怒る必要がある」

(な、なんで……?)

私には、もう何が何だかさっぱり。
だから、ただただ、拓真を見つめてる。

すると、拓真が、指差す。
あそこ、あそこと。

私は、パッと振り向く。

窓がある。
外は真っ暗。

「こんなひと気ないのに、誰に聞かれるって言うんだよ」

私は、また拓真を見た。
ははっ、と笑ってる。

だから、私が怒った。

顔を歪めて。
拓真の胸を、ポカポカと叩いた。

「もーう。ひっどーい」

でも、すぐに、叩けなくなった。

「っしょ、っと……」

拓真が、私を、ひょいと持ち上げたから。

「ちょ、ちょっと……!」

私は、まだ怒ってる。
顔を歪めてる。

でも、拓真は見てくれない。
前だけを向いて、楽しそうに歩いていく。

布団の上に戻る。
私を仰向けに寝かせる。

また、顔の前に拓真がきた。
やっぱり、楽しそう。

でも、私はもう、ただただ固まっている。

やっぱり。
今日の私は、何もできない。

拓真に、やられっぱなしだ。

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