たい焼きの頭としっぽ〜歳の離れた弟を育てていたら、幼なじみの御曹司俳優までお世話することになりました〜
怖いはずなのに、ナカに留まり続ける拓真の指を感じると、押し寄せる快感に身を任せながら、私の身体は嬉しそうに跳ね上がる。

「腰………」
「えっ?」

「動いてるね、さっきから」
「こっ、これは……」

「もしかして、俺の指使って、一人で気持ち良くなろうとしてない?」
「んぅ……そんなこと言ったって、勝手に動いちゃうんだもん」

「………鈴子と一緒に、気持ちよくなりたいと思ったのは、俺だけだった?」

なんだか今、この時間だけは、子供の頃に戻ったみたいに、どれだけわがままを言っても許される気がした。

「もっと、してほしい……」

普段は言えない気持ちを、思い切って言葉にすると、拓真は全てを受け止めるように優しく微笑みながら、私の髪を撫で下ろす。

そして、もはや当たり前のように、唇まで重ねてくれた。

「……最初から、そう言ってくれたら良いのに……」

じっと中で大人しく待っていた拓真の指は、私の言葉を聞き入れるように、ゆっくりと蠢き始めた。

すると何か今までとは違う、このままどこかへ飛んでいってしまいそうな予感が、全身に襲いかかってくる。

「っ……あっ……なんか、ちょ、ちょっと、待って……」

(……次は、何?まだ、知らないことが起きるの?こわい、こわい……)

「……っ……待って……?指、離してくれないくせに?……」

「……ん……あ、っ、あ…!」

私は背中を大きくのけ反らせ、拓真の腕にしがみついたまま、初めて襲い来る大きな果てを受け止めた。

「……っ、はっ、はぁーっ………待ってって、言った……」

拓真は私の言葉を遮るように、ほっぺたをむぎゅりと押し潰しながら、唇に強く吸いついてくる。

「鈴子。本気で、そうして欲しかった?」
「……っ、もーう、ばかっ……」

「で?結局、気持ち良くなかったの?」
「それは……」

「それは?」
「気持ち、良かったよ……?」

「……そう」

拓真は私の言葉を聞きながら、自分の服を次々と脱ぎ始めた。

話が終わる頃には、ガチャガチャとベルトを外し、藍色のデニムの中で窮屈そうに収まるそれを、取り出そうとしているところだった。

私は飛び起きながら、人生最大の悲鳴に似た奇声を上げる。

「きゃーーっ!!」

(いやいやいや!?こんな急に飛び出てくるものなの??今から見せますよ〜的な、告知とかもなく!?)

「きゃーー、ってお前。あはっ……ほんと、ムードもへったくれもないな……はははっ……」

でも拓真は、また楽しそうに笑いながら、そんな私の声を気にも留めないように、ポケットから四角い包みを取り出す。

自然光がつくり出す、明るすぎない部屋だったはずなのに、今になって、俯き笑う表情はおろか、飛び出てきた初めて見る男の人のものまで、はっきりと私の脳裏に焼きついてくる。

スラっと長く伸びた指先で、器用に薄い膜が被さっていく、その一瞬、一瞬すべてが、だ。

(っていうか、男の人のモノってこんなにおっきいの?私の中に入るの?これが?いや、絶対無理無理)

「だ、だって、それ!……そ、そうだ!カーテン、カーテン閉めない?」

でも、そんな苦し紛れの理由は、どれも受け付けてもらえず、大きな身体がグイグイと近寄ってくると、私はまた身体を後ろに倒して、拓真の真っ直ぐな眼差しを見ることしかできなくなる。

「………却下。俺は、別にムードとか必要ないから。ただ、鈴子と一つになりたいだけ」
「そ、そうじゃなくて!ほら、まだ、外だって、明るいじゃん。ね?」

「まだ言いますか……鈴子さんは」
「……じ、時間は?大丈夫なの?」

「もう良いから。今は本気で鈴子のことしか頭にない。俺の、そこそこデカいから……ちょっと、時間かけるよ?」


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