結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
Aクラスであれば文官として王城で働くこともできるが、やはりそれなりの身分の者が優遇される。エマは仕事をして家族に仕送りをしたいようで仕事を探していた。だから、ロイル侯爵家で侍女として働かないかと声をかけた。
優秀な人材に対する出資のようなものである。まずは侯爵家で働きながら貴族社会の振る舞いを身につけ、王城で働きたいのであれば、然るべきところの養子になれるよう手配する。もちろん、ロイル侯爵家の養子にしたってかまわない。それだけエマには価値があると、父が判断したらそうなることもあるだろう。
私が父にエマを推薦したのは、彼女の学園生活が真面目で信頼のおけるものだったから。
しかし今のエマでは卒業パーティー用のドレスが用意できない。そのためロイル侯爵家で準備したのだが、エマは「恐れ多い」と尻込みしているところをなんとか連れ出した。
「ありがとうございます、イレーヌさん」
「あなたの三年間の学園生活における報酬だと思えばいいわ」
何もエマだけが特別なわけではない。優秀な人間を必要とする者は多く、エマに限らずAクラスの貴族出身ではない生徒たちは、どこかの貴族に世話になっている。そして彼らは特待生であるからこそ、Aクラスであり続けようとするから、やはり優秀であり続けるのだ。
どこかの貴族のぼんくら息子とは大違い、と言いたくなったけれど、その言葉は決して口にはしない。
優秀な人材に対する出資のようなものである。まずは侯爵家で働きながら貴族社会の振る舞いを身につけ、王城で働きたいのであれば、然るべきところの養子になれるよう手配する。もちろん、ロイル侯爵家の養子にしたってかまわない。それだけエマには価値があると、父が判断したらそうなることもあるだろう。
私が父にエマを推薦したのは、彼女の学園生活が真面目で信頼のおけるものだったから。
しかし今のエマでは卒業パーティー用のドレスが用意できない。そのためロイル侯爵家で準備したのだが、エマは「恐れ多い」と尻込みしているところをなんとか連れ出した。
「ありがとうございます、イレーヌさん」
「あなたの三年間の学園生活における報酬だと思えばいいわ」
何もエマだけが特別なわけではない。優秀な人間を必要とする者は多く、エマに限らずAクラスの貴族出身ではない生徒たちは、どこかの貴族に世話になっている。そして彼らは特待生であるからこそ、Aクラスであり続けようとするから、やはり優秀であり続けるのだ。
どこかの貴族のぼんくら息子とは大違い、と言いたくなったけれど、その言葉は決して口にはしない。