頻発性哀愁症候群
それからも、菅谷くんと電話したり、メッセージを送り合う日々。それでも、学校では話さないと二人で決めた。
 
理由は二つ。

・まず、互いに依存しすぎないようにするため
・学校で関わりのなかった私たちは話して、周りに病気がバレないようにするため

お互い色んな事情を抱えた私たちは、同じ病気で関わりを持ち始めた。

例えば私は赤で、菅谷くんが青の円を持っているなら、お互いのテリトリーを表す円が少しだけ重なって、重なった場所が紫に変わる。

そして、その紫は頻発性哀愁症候群を表している。

そんなイメージだった。
 
今日も私は学校で息を潜め、菅谷くんは沢山の人に囲まれている。

全く違う私たちが、誰よりも遠い私たちが、本当は誰よりも近いのだ。
 
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