頻発性哀愁症候群
ずっとずっと不安だった。

本当は嫌われているんじゃないかって。
 
それでも、嘘でも「大好き」と言って欲しかった。

何で、夢の中の言葉が嬉しかったのか。理由は簡単だ。
 
その言葉を純粋に信じられたんだ。
 
お母さんも何故か泣きそうになりながら、うずくまる私を抱きしめる。

「どうしたの?奈々花。大好きよ、当たり前じゃない」

「こんなに迷惑をかけて、ごめんなさい。本当にごめんなさい」

呪文のように「ごめんなさい」繰り返してしまう。


「ごめんなさい、寂しくても死なないのに。どうして、こんなに迷惑かけてるんだろう」


お母さんは泣きながら、私をぎゅうっと抱きしめ返した。
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