青い青い空
秋のコンテストに応募された――どこか、古葉龍青を彷彿とさせる作品を読んでからかも知れないと伝えると、彼は考え込むように顎に手をやった。
「……まさか、彼の者が干渉しているというのか。二色を犠牲にしても尚……」
「了安先生?」
僅かに苦痛を孕んだその言葉の意味はわからなかったが、悩んでいることを一生懸命考えてくれていることが伝わってくる。それだけで、十分嬉しかった。
何かを考えている時、彼の場合は特に何もしないまま、考えるだけ考えていた方がいい案が出たりする。
だから今回もその手で行こうと、取り敢えず彼の誠意を受け取ろうと、私は見た目が非常に毒々しい湯飲みに手を伸ばした。
(見た目はあれだけど、普通に美味しかったわ)
「ねえ伊代クン」
「はい。何でしょう先生」
「ハネムーン、行こっか」